モリンガを育てる藤本栄一先生に出会う
モリンガの栽培を、5年前から上郡町楠の藤本栄一さんがインド原産のモリンガを試行錯誤を繰り返しやっと地植え栽培を可能にしました。
そこで、和洋菓子の教室をされておられる高田台の肥岡紀子さんが栄養素の宝庫、モリンガの素材を取り入れ商品化を図り上郡町の特産品にしたいという思いから、日本では栽培が難しいモリンガに挑戦されている地元の藤本さんに出会い一緒に商品化を目指しチャレンジしています。
モリンガの栽培時期は、梅雨前から9月頃までの数か月です。種植えは5月の頭位がベスト。特別な肥料は不要で、有機肥料を使うのが一般的です。発芽推奨温度は20度以上です。1週間~2週間で7~8割が発芽します。3cmほど伸びたら畑にマルチを敷き30~50cm間隔で定植。水やりは土の表面が完全に乾燥した時にやり、越冬中の水やりはいらない。気温が10度下回る環境で落葉するが、多年草のため越冬すれば翌年栽培できる。気温が5度以下になると越冬が難しい植物です。
畑の栽培は、地上から10cm程度の高さに切り、周辺にもみ殻や藁を詰めて上からマルチをかぶせるなどの対策が必要。雪や霜長雨には禁物。それらが困難な場合は、1年ごとに植え替える。
葉の収穫はモリンガが1.5m~2m程に成長した時期が最適。種まき後100日を超えた時期が目安。葉は1ヵ月ごとに収穫可能。
生葉は、容器に密閉し冷蔵庫保管で約1週間、冷蔵庫で3ヶ月ほど持ちます。葉を乾燥させれば2年間長持ちする。長期保存する場合は収穫後すぐ洗浄し、乾燥する。
モリンガは90種類以上の栄養素を含有し、栽培して葉を食べる以外にサプリメントで販売されたり、化粧品の成分としても利用されています。46種類以上の抗酸化物質をバランスよく含んでいる他、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、タンパク質、食物繊維など、人間に必要な栄養素のほとんどがモリガン摂取で補えるのが特徴です。またモリンガは通常の植物の約20~50倍もの2酸化炭素を吸収できる特徴があることから、地球温暖化対策に有効と言われています。